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札幌市北区の行政書士 斉藤将巳です。

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今日は「決算書から会社の状況を読み解く~貸借対照表と損益計算書のつながり」についてお話しします。

昨日、貸借対照表と損益計算書は全く別の内容を表しているというお話しをしました。

しかし、両者をつなぐ要素が一つだけあります。

それが「剰余金」です。

一年間の間に会社に利益が出た場合には、損益計算書の中では最終的に残った利益つまりは、税引き後利益として残ります。

この税引き後利益がある場合には、これが貸借対象表の剰余金として毎年積立てられていきます。

逆に、損益計算書で利益が赤字の場合には、この場合には先ほどとは違い、マイナスの積み立てとなっていきます。

そして、会社に剰余金がなく、赤字が続き、資本金の額を超えてマイナスが膨らんでいくと、「債務超過」となります。

ちなみに、簿記の知識が無くても、その会社が債務超過にあるか否かを、一発で見抜く方法があります。

それは、単純に貸借対照表の負債額(長期・短期の両方を含める)と資本金額を比較して、負債額の方が多ければ、その会社は債務超過ということです。

具体例を見てみましょう。

資本金1,000万円の会社がある場合に、その負債総額が1,200万円となっているとしたら、その会社は200万円の債務超過ということになります。

債務超過の場合は当然、金融機関は融資をしたがりません。

そのため、このような会社が融資を受けるためには、

「その赤字はどのくらい前から続いているのか?」

「今後、債務超過や欠損を回復できる見込みはあるのか?」

などという点について対策をしなければなりません。

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